ひやむぎの話

季節が変わると、食べたいものも変わるという話



人の「食べたい」という気持ちは、案外とても素直で、季節の影響を強く受けているのだと感じます。
最近、日中の気温がぐんと上がってきたなと思ったら、お店が急に忙しくなりました。

こうした変化は毎年のことなので、もはや季節の風物詩のように感じています。

ひやむぎは、暑さとともに売れていく

「気温が上がると、ひやむぎが売れる」。
これは決して感覚の話だけではなく、実際にデータを見ても明らかです。
冷たくてのどごしの良い麺類は、やはり暑い時期にこそ魅力を感じるものなのだと、毎年この時期になるたびに再確認しています。

一方で、知り合いのラーメン屋さんは「うちは冬が忙しい」と話していました。
確かに、寒い日に湯気の立つラーメンは、体にも心にも染みわたる。
となると、やっぱり食べたいものというのは、気温や気候の変化に合わせて移り変わっているのだと思います。

パンは冬の食べ物?

もうひとつ、個人的に興味深かったのはパン屋さんの話です。
いきつけのビールが飲めるパン屋さんは「パンは冬の方が売れる」と話していて、意外に思いました。
理由を聞くと、「夏はパンを食べると水分が奪われる感じがして、あまり食べたくならない人が多い」のだそうです。
それに加えて、クリスマスなどのイベント需要も後押しして、冬場に売上が伸びるのだとか。

なるほど、と思いました。真夏にあえてハード系のパンをがっつり食べるかというと…確かにちょっと躊躇します。

食べ物の季節やトレンドでお店を考える

ひやむぎのように「暑さで売れる」もの、ラーメンのように「寒さで売れる」もの、パンのように「気温+イベント」で売れるもの。
こうして聞いてみると、食べ物と季節の関係はとても奥深いものがあります。

他にも、きっと面白い事例がたくさんあるのではないかと思います。
飲食店ではこういった季節のトレンドをしっかりと捉えた商売をすることも大事なのかなと思うようになっています。

 

【特撰ひやむぎ きわだち】
東京都墨田区太平1−22−1 ソラナ錦糸町102
(錦糸町駅北口より徒歩8分、東京スカイツリーより徒歩14分)
12:00~15:00 18:30~21:00 (L.O.30分前 / 木・金はランチのみ)
火・水曜日定休
※席がハイカウンター6席のみのため、大人数や小さなお子様はご案内できないことがございます。
※ご予約はネット予約のみで、記載されている指定の時間及びコースのみのご予約となります。

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