ひやむぎの話

「ひやむぎ?なにそれ?」—20代には“未知の食べ物”だった話

ひやむぎ専門店を始めて、しばらく経ちました。

夏の食卓の定番だったはずのこの冷たい麺を、20代の多くが「食べたことがない」と言うだけでなく、「存在すら知らない」と知ったとき、正直、衝撃でした。

もちろん、「あまり食べたことがない」というのは分かります。そうめんやうどんの影に隠れて、主役になる機会が少ない存在ですから。でも、“名前すら知られていない”というのは、想像以上でした。

「ご飯に冷たい汁がかかってるやつだと思ってた」

ある日、20代の男性が友達に連れられて来店した時のこと。
「ひやむぎを食べようって言われてついてきたんですけど、冷や汁みたいなご飯に冷たいスープがかかったものだと思ってました。まさか麺とは…」
と、驚いた表情で話してくれました。

それを聞いた友達も「お前、知らずについてきたの?」と笑っていて、個人的にもそのやりとりが面白くいまだに印象に残っています。

でも、これは決して笑い話ではなくて、リアルな「今の若者の食の感覚」なんだなと思いました。
世代によって“食の常識”は本当に違っていて、当たり前だと思っていたものが、もはや“存在すら知られていない”こともある。

そういえば、そうめんや冷やし中華、ざるそばなどの「冷たい麺類」はなんとか認識されていても、ひやむぎってその中でも一番影が薄いのかもしれません。

知ってもらうために、できることを

こういった体験があるからこそ、今、こうして毎日のようにブログを書いています。

「ひやむぎって、なんとなく聞いたことあるけど、食べたことないな」
「そういえば、名前すら知らなかったかも」

そんな人たちが、少しでも「ひやむぎってどんな食べ物なんだろう?」と興味を持ってくれたら嬉しいなと思っています。

地味な取り組みかもしれませんが、一人でも多くの人に「ひやむぎ」の存在を知ってもらえるように。

「ひやむぎ」を知らなかった人が、初めて知って、食べて、少し驚いて、でも楽しそうにしてくれる——そんな場面が少しでも増えてくれればひやむぎ専門店冥利に尽きるというものです。

【特撰ひやむぎ きわだち】
東京都墨田区太平1−22−1 ソラナ錦糸町102
(錦糸町駅北口より徒歩8分、東京スカイツリーより徒歩14分)
12:00~15:00 18:30~21:00 (L.O.30分前 / 木・金はランチのみ)
火・水曜日定休
※席がハイカウンター6席のみのため、大人数や小さなお子様はご案内できないことがございます。
※ご予約はネット予約のみで、記載されている指定の時間及びコースのみのご予約となります。

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