いい素材が、料理を決める
料理って、技術とか見た目とか盛りつけとか、色々大事な要素があると思うんですけど、私はやっぱり「素材」が一番だと思ってます。
もちろん、これは人それぞれの考えがあっていいと思うし、技術でカバーできることもあります。
でも、特に“シンプルな料理”になると、素材の質がほぼすべてを決めると言ってもいいんじゃないでしょうか。
例えば、ベテランの職人さんがスーパーのマグロを最高の包丁さばきで切ったものと、素人がただ切っただけの“大間の本マグロ”があったら、どっちが美味しいか。
おそらく後者の方が美味しいと思います。それくらい「素材の力」って強い。
シンプルな料理はより素材が大切
ひやむぎって、基本的には“麺とめんつゆ”しか使わない料理です。
トッピングとか薬味を乗せたりもしますが、やっぱり主役は麺。
和食全般に言えることですが、シンプルな料理ほど素材の良し悪しが重要な要素になってきます。
つまり、「どれだけ良い小麦粉を使ってるか?」が、そのまま味に直結してくるということです。
だからこそ、きわだちのひやむぎは「小麦粉」にめちゃくちゃこだわりました。
石臼挽き全粒粉との出会い
きわだちでは、麺作りの際にはすべて国産の小麦粉を使用しています。
特に香川から取り寄せている石臼挽きの全粒粉を贅沢に使用していることが美味しさの秘訣です。
製麺していて小麦の香りがふわっと匂ってくるくらいとても香り高い。
もちろん、送料もかかるし、小麦粉としてはかなり高価です。でも、それでも使いたくなるくらい、麺になったときの仕上がりが別格なんです。
石臼挽きの全粒粉でつくった麺は、素材本来の香りと味が、しっかりと感じられます。
この小麦粉に出会って、「あ、これでひやむぎ屋をやろう」と思いました。これなら、自分が本当に納得できる“別次元のひやむぎ”が作れると直感的に感じたので。
目指しているのは「蕎麦のような香り高いひやむぎ」
私が実家が蕎麦屋ということもあり蕎麦は小さい頃から身近にありました。
今でも蕎麦屋巡りが好きだし、美味しい蕎麦を食べるととても幸せな気持ちになります。
だからこそひやむぎでも同じような感動を与えられるものが作りたいと思いました。
残念ながら市販されているひやむぎはどれも似たりよったりで、特別に美味しいと感じることはほとんどありません。