ひやむぎの話

日本で3軒目のひやむぎ専門店が誕生。 実はひやむぎ屋、 増えています。

ひやむぎ専門店が続々誕生中 ― “ひやむぎブーム”が静かに広がる

ひやむぎ専門店はかつて日本全国に1軒もありませんでした。
しかし近年、ひやむぎを看板メニューに掲げる店が全国で着実に増えています

本記事では、専門店が誕生してきた流れと各店のこだわりを振り返りつつ、ひやむぎ文化の広がりについて解説します。

2021年10月:東京・錦糸町〈特撰ひやむぎ きわだち〉がオープン

2021年10月、東京・錦糸町に日本で初めてのひやむぎ専門店「特撰ひやむぎ きわだち」が本格的にオープンしました(※2020年7月〜11月まで浅草で試験的な店舗も営業しています)。

「ひやむぎ=夏の乾麺」という印象が強い中、通年で生麺を打つスタイルは珍しく、メディアでも“日本初のひやむぎ専門店”として注目されました。

  • 香川県産の石臼挽き全粒粉をブレンドした自家製麺の生ひやむぎ
  • 蕎麦屋出身の店主が開業
  • 練り込み切り等の蕎麦の技術を活かした「桜切りひやむぎ」や季節性のあるメニュー

2023年4月:北海道・北見〈TumuLab〉がリニューアルオープン

2023年4月、北海道北見市の「TumuLab(ツムラボ)」さんがリニューアルし、地元産小麦を使ったひやむぎをメインに据えました。

  • 道産小麦100%使用
  • 製麺所が作る本格的な生ひやむぎ
  • 地元のたまねぎや生産者さんとの繋がりを大事にしたメニュー

2025年4月:岐阜・各務原〈ひや麦あつ麦専門店 一日一麦〉がオープン

2025年4月、岐阜県各務原市で「ひや麦あつ麦専門店 一日一麦」さんが新たに登場。温冷どちらも楽しめるハイブリッド型です。

  • ひや麦には「愛知県産きぬあかり」、あつ麦には「北海道産小麦」とそれぞれ異なる国産小麦を使用
  • 出汁は香川県讃岐の有名店とコラボした飛魚(あご)出汁
  • 朝8:00からオープンしていて「朝定食」なども実施

2年おきに専門店が誕生

振り返ると2021 → 2023 → 2025とおよそ2年周期で専門店が登場。

地域・店名
2021 東京・錦糸町(当店)
2023 北海道・北見〈TumuLab〉
2025 岐阜・各務原〈一日一麦〉

いずれもフランチャイズ関係はなく、“独立系”ならではの自由なアプローチが魅力。

共通項は「小麦本来の味わいを大切にする姿勢」です。

ひやむぎの魅力が全国へ広がる

  1. 情報発信量が増え検索ニーズが拡大「ひやむぎ専門店」「ひやむぎランチ」などの検索数が上昇。
  2. 地域ごとのスタイルがクローズアップ産地小麦やご当地食材とのペアリング提案が多様化。
  3. 切磋琢磨による品質向上麺線や熟成、つけ汁のバリエーションが進化。

業界全体が盛り上がることで得られる刺激は計り知れません。

「ひやむぎが当たり前に選択肢に入る世界」を目指し、他店と共に高め合いたいと考えています。

“食べ歩き”で全国のひやむぎを味わいたい

まだ北見・各務原の店舗には伺えていないため、時間をつくって専門店巡りをするのが当面の目標。

同じひやむぎでも、気候・水・小麦が変わるだけで味や文化がガラリと変わるはず。現地で得たインスピレーションを、自店の一杯に還元したいと思っています。

 

【店舗詳細】

TumuLab

ひや麦あつ麦専門店 一日一麦

【特撰ひやむぎ きわだち】
東京都墨田区太平1−22−1 ソラナ錦糸町102
(錦糸町駅北口より徒歩8分、東京スカイツリーより徒歩14分)
12:00~15:00 18:30~21:00 (L.O.30分前 / 木・金はランチのみ)
火・水曜日定休
※席がハイカウンター6席のみのため、大人数や小さなお子様はご案内できないことがございます。
※ご予約はネット予約のみで、記載されている指定の時間及びコースのみのご予約となります。

お店の予約オンラインで購入